DPDKのmbufの構造

DPDKではパケットをmbufというデータ構造で管理しています. mbufについては http://dpdk.org/doc/guides/prog_guide/mbuf_lib.html にまとまっていますが,ここでは具体的なmbufの構成や使われ方についてみていきたいと思います. mempoolのおさらい mbufは…

DPDKにおけるメモリ管理

DPDKにおいてどのようにメモリが使用されるかをここにまとめたいと思います. なお,ここに書いてあるものはあくまで私がコードを読んで解釈した結果になります. DPDKのバージョンは17.05,OSはLinuxを対象としています. 全体像 DPDKでは独自のメモリアロ…

DPDKにおけるhugepageの初期化部分

DPDKはhugepageをデフォルトで利用しています.ここではDPDKにおけるhugepageの初期化部分についてまとめようと思います. OSはLinux , DPDKのバージョンはv17.05-rc2です. 初期化のおおまかな流れ librte_eal/linuxapp/eal/eal.c:rte_eal_init()がDPDKの基…

/proc/pid/pagemapの話

前回 /proc/pid/pagemap について簡単に触れたので,実際にpagemapを読み取るときどういうことが起きるか少し追ってみようと思います. /proc/pid/pagemapに関する操作はカーネルのfs/proc/task_mmu.c内でproc_pagemap_operationsに定義してあります. https…

仮想アドレスから物理アドレスを求める

××な理由で仮想アドレスではなく実際の物理アドレスを求めたいことがあると思います. linuxの場合,カーネルからならvirt2phys()等使えますが,ユーザランドからはそのような関数はありません. その代わり, /proc/self/pagemap を参照して解決することが…

I/O APICについて

前回LAPICについて書きました.LAPICは今ではCPU内に埋め込まれており,IntelのSDMにその使用方法が書いてあります.一方でI/O APICは今ではチップセットに埋め込まれているため,I/O APICに関して知りたい場合はチップセットのデータシートを見ることになり…

per cpu data シンボルのアドレス

kallsymsを見てみると,メモリ先頭のユーザ空間のアドレスにあるシンボルが複数存在していることが確認できます. % sudo cat /proc/kallsyms | head 0000000000000000 A irq_stack_union 0000000000000000 A __per_cpu_start 0000000000004000 A exception_…

X540のMSI-X設定

実際のデバイスでMSI-Xの設定の確認をしてみます. 今手元にX540があるので,それで実際に確認してみます. 文献 X540の仕様は以下から入手できます. Intel Ethernet Controller X540: Datasheet 7.3章にX540におけるMSI-Xについて書いてあります.また,9.…

MSI/MSI-Xとx2APIC

MSI (Message Signaled Interrupts) はPCI Technology Specificationが策定した,PCI/PCIeで利用される割り込み方法の一つです.最初から存在したpin-basedな割り込み(INTx割り込み)と比べ,MSIを利用する利点として以下が挙げられます. pin-base割り込み…

Local APICについて

APICは今のx86アーキテクチャで使用されている割り込みコントローラのことです.仕様は, Intel SDM 10章 などに書いてあります.以下,図はSDMから引用しています. APICは各コアごとに存在するLocal APICと,外部からの割り込みを担当するI/O APICに分かれ…

x86_64 Linuxでの仮想アドレス/物理アドレス

Linux Device Driver Chapter 15では Linuxで利用されるアドレスを以下の5種類に分類しています. User virtual address Physical address Bus address Kernel logical address Kenerl virtual address User virtual addressはその名の通りユーザプロセスが…

rustでCで書いた関数を呼ぶ / Cからrustで書いた関数を呼ぶ

rustからCの関数を呼ぶ方法(あるいは,その逆)は公式のドキュメント (https://doc.rust-lang.org/book/ffi.html)に書いてあるのでそれを読めばいいんで すが,自分で書いたCの関数を呼ぶ方法について直接は書いてないのでここに簡単に まとめてみます. ru…

cpuidでAVX2に対応しているか調べる

intelの以下のページに方法とコードが書いてあります. software.intel.com AVX2等は以下のCPUIDで調べることができます. CPUID.(EAX=01H, ECX=0H):ECX.FMA[bit 12]==1 CPUID.(EAX=07H, ECX=0H):EBX.AVX2[bit 5]==1 CPUID.(EAX=07H, ECX=0H):EBX.BMI1[bit 3…

LinuxのBPF : (2) seccompでの利用

seccompについて seccompのプログラム 特定のシステムコールのみ許可する libseccomp ここまでのまとめ 参考文献 seccompについて seccomp (Secure Computingの略らしい)は,Linuxにおいてサンドボックスを実現するために プロセスのシステムコールの発行を…

LinuxのBPF : (1) パケットフィルタ

はじめに BPFの基礎 BPFの構造 BPFでのフィルタリング レジスタマシン LinuxでのBPF BPFを利用したパケットフィルタリング libpcapとBPF ここまでのまとめ 参考文献 その他参考URL はじめに BPFはBerkeley Packet Filterの略で,1993年に効率的なパケットフ…

LaTeX-suite じゃない vim-latex を使ってvimによるLaTeX作成環境を整える

2017-1-7 追記 このページに今でも検索から辿り着く方がいるようなので追記. 以下で説明しているvim-latexですが,Latex-Suiteと名前が被っているということで2015年3月にvimtexに名称が変わりました. github.com それに伴い変数のprefixがg:latex_... = .…